GADHA加害者変容パターンランゲージプロジェクトについて

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記事を読むことで、プロジェクトのワークショップに参加するかどうかといった意思決定が可能になることを目指します。

そのために、GADHAの加害者変容パターンランゲージに関心のある方に向けて、パターンランゲージとは何か、なんのために作るのか、どう活用するのか、どう作るのかといったことをまとめています。

パターンランゲージとは何か

「変わりたい」と願う悪意のない加害者が変容することを目指して、GADHAは独自のパターンランゲージを作成・更新・配布して参ります。

パターンランゲージの詳細はこちらよりご覧ください。

出典:クリエイティブシフト「パターン・ランゲージとは」https://creativeshift.co.jp/pattern-lang/ (2021年6月27日確認)

誤解を恐れずに言えば、GADHAの文脈で言うパターンランゲージとは

  1. こういう状況の時に
  2. こういう加害が頻発するが
  3. こうすればそれを避けられる

という、問題状況→加害行動→解決策/代替行動がまとまったノウハウのようなものです。

PLプロジェクトの進捗

実際の取り組みをできるだけ透明性高く外部に発信し、関心のある方を増やすために、レポートを作成しています。具体的な雰囲気や進捗を知りたい方はこちらからご覧ください。

なぜパターンランゲージを作るのか

いわゆる「理論」「理屈」についてはGADHAの理論として別途構築していますが、どうしてもさまざまな分野の知識をまとめて一つに統合しているため、抽象度が高く「日常で使いづらい」面は否めません。

GADHAには「変わりたい」と願う加害当事者が集まるからこそ、実践的でわかりやすい知識を生み出すことができると思っています。

「こういうときに」「加害してしまった」というケースを、「こういうときに」「くつろげる関係にできた」というケースに置き換えていけるようなGADHAパターンランゲージを、

  • 作ることを通して学ぶ
  • 作ったものを活用して自分を変える
  • 作ったものを通して誰かに学びをシェアする

ことができます。

GADHAとして何らかの答えを提示するのではなく、むしろ主体的に学び変化していく中で得られたことを形にしていくのがパターンランゲージです。

一度作って完成なのではなく、むしろこのパターンランゲージを作るワーク自体をプログラムとして提供し、常にアップデートし続けます。

また、活動の中で「加害してしまう原因によって、加害の種類が異なる」ことが明確になってきました。今後はその加害の原因ごとに分かれてパターンランゲージを制作することもあり得ます。

パターンランゲージをどう使うのか

  • トレーニングや当事者会などで題材として取り扱うことができる
  • 作ることを通してGADHAに関わる人の学びになるようなワークができる
  • 加害者被害者が共通して使える「言葉」になる
  • 自分の変化を可視化することができる
  • カードにして販売することで小さくとも収益源にすることができる
  • 外部の機関がプログラム/ワークとして活用できるようになる

このように、理論よりももっと使いやすく、実践的な知識として、さまざまな活用を想定しています。

パターンランゲージをどう作るのか

パターンランゲージを作るための基本的なフォーマットは十分に準備されたものがあります(こちらを参照ください)。

マイニング→抽出→体系化→表現というプロセスを踏んでいくわけですが、GADHAはそれをメンバーの入れ替わりがありながら進めていくところ、またコツを聞ける人が少ない中で進めるところに難しさがあります。

ひとまず下記を想定しますが、大幅に短縮して「GADHA PL Ver.0.1」を叩きで作ってみることを優先する可能性があります。

1.試作期:3ヶ月

まずはモノがないとイメージがどうしても湧かないので、進め方の検討をしながらカードを作っていきます。3-5枚ほど作ることで、記述の抽象度も調整します。

2.増産期:2ヶ月

多少の被りを気にしすぎず、何らかの方法でカードを20-30枚ほどまで増やしてみます。ここで、さらに進め方の改善も行うことになります。

3.統合期:1ヶ月

それを元に構造化、統合化、概念化を進め、3-7程度にカテゴリ化します。

4.カード化:1ヶ月

実際にカードの形式に落とし、イラストレーターの方に頼みイラスト化、デザイナーの方に頼んでカードデザイン化します。イラストなども全て揃えます。

5.プログラム化:1ヶ月程度

全体の活動を振り返り、今後参加する人にとってのトレーニング要素を持ったワークに落とし込んでいきます。全体でおよそ8ヶ月間のプロジェクトとなり、最終的にカードがアウトプットとして作られます。

その後は、それを元ネタにすることで短縮し、3ヶ月程度のプログラムにすることで常に最新版のGADHA PLを作ることを通して学べるようにします。

プロジェクトの位置付け

GADHAは誰もが他者を自律した個人として尊重する、支配と従属の関係を強要することもされることもない社会を目指して、DV・モラハラ加害者の変容を支援することで、加害者と被害者のいない、愛ある関係を増やします。

そのためにDV・モラハラ加害者が集まり、学び、語り、作り、実践し、共有することで、愛のあるケアができる人に変わっていく場を作ります。

その場として、ハードル低く気軽に参加できる1から始まり、加害者としての自覚を持ち主体的に学び変わりたい方にはより能動的な学びが可能となるよう参加をデザインしています。

  1. 当事者会による同じ加害者との関係的な学び(動機付け)
  2. 記事や読書など受動的な学び(知識収集)
  3. プログラムや読書会などの協調的な学び(知識理解)
  4. トラブル由来のケーススタディによる実践的な学び(知識実践)
  5. コンテンツ/尺度/パターンランゲージ制作などによる能動的な学び(知識生成)
  6. 次の世代に共有する教育的な学び(知識共有)

本読書会は、5に相当する内容になることを意図しています。詳しい活動方針はこちらよりご覧ください。

終わりに

G.A.D.H.A(Gathering Against Doing Harm Again:ガドハ)は、大切にしたいはずのパートナーや仲間を傷つけたり、苦しめたりしてしまう「悪意のない加害者」が、人との関わりを学習するためのコミュニティサービスです。

当事者コミュニティとイベントの運営加害者変容理論の発信トレーニングなどを行い、大切な人のために変わりたいと願う「悪意のない加害者」に変容のきっかけを提供し、ケアのある社会の実現を目的としています。

当事者コミュニティやトレーニングに関するお問い合わせ、イベント参加申し込みはこちらから。

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