20210801手紙を書く読書会レポート

本記事の目的と構成

本記事は、GADHAの活動の1つである「手紙を書く読書会」に関心のある方が持つであろう、

  • どんな雰囲気のイベントなんだろうか
  • 実際の手紙はどんな感じなんだろうか
  • どんな学びや気づきがあるんだろうか
  • 自分も参加する価値があるだろうか

といった疑問に答え、今後の参加を検討できるように情報を提供することを目的としています。

手紙を書く読書会に参加を希望される方はぜひこちらからご連絡ください。

会の構成

手紙を書く読書会は、以下の構成に従って進行します。

1.チェックイン:今感じていること、感情について共有します。

2.学びの手紙のシェア:早速手紙を読み上げ、一人読み終わるごとに「わかる!」とか「自分はちょっと違う読み方をした」といったコメントを共有します。

3.チェックアウト:会を終えて、今感じていることや感情、得られた学びについて共有します。

実際の手紙

今回の課題図書は、「相手を尊重したコミュニケーション」について課題図書:アン・ディクソン『それでも話し始めよう』(クレイン,2006)です。

いわゆるアサーティブコミュニケーション、相手を傷つけないし自分も傷つけない、そんな相手と自分を尊重するコミュニケーションについての本になります。

以下が実際に書かれた手紙となります。

シェアされた学び

大きな学びはやはり「自分がこれまで人間関係を上下で見ていたこと」に気づいたというところでした。

アサーティブコミュニケーションと聞くとスキルという印象が強いですが、実際にはそのスキルの前提となる世界観が重要です。

「これまで妻から、対等な関係として話し合いをしたいと言われてきたけれど、言われている意味がわかっていなかった。でも、自分は上から見て関わっているんだとようやく気づけた」

「うまくコミュニケーションが取れなかった後に、妻はいつも振り返りをしたいと言ってくれていたのに、自分が責められるみたいで嫌だから逃げてきた。妻に申し訳ない…」

「自分は上下という前提を持った上で、何かあると常に下に回ってきた。下になることで、ちゃんと話し合うこと、対話することから逃げてきたんだ…なにかあっても提案せずに相手に全部任せることで、妻は対等で一緒に考えるということができなかった、それが嫌がられていたということがわかった」

シェアによる学び

手紙を書く読書会自体についてもコメントをしあいました。一番大きかったのは「手紙という形式が良い」ということでした。

単にレポート、サマリーのような形式ではなく、自分の加害経験と紐づく形で書くことを通して、「この本を読んで、では、どうすればよいのか?」にたどり着ける感覚がありました。

「読む、書く、話す」というプロセスを踏むこと、具体的な期限を設けてイベントという形でやることには、明らかに意味があるように思いました。

今後も、良書を選んで活動を続けていきます。

開催背景と趣旨

GADHAは、DV・モラハラ加害者が変容するために必要な知識(※)やネットワークが、様々なテーマや場所に散在しているため、自力でアクセスしたり、学んだりすることが難しいと考えています。

(※)発達障害・愛着障害・パーソナリティ障害・アサーション・対話理論・成人発達理論・フェミニズム/ジェンダースタディーズ、加害者臨床など多数

そのために、ハードル低く気軽に参加できる1から始まり、加害者としての自覚を持ち主体的に学び変わりたい方にはより能動的な学びが可能となるよう参加をデザインしています。

  1. 当事者会による同じ加害者との関係的な学び(動機付け)
  2. 記事や読書など受動的な学び(知識収集)
  3. プログラムや読書会などの協調的な学び(知識理解)
  4. トラブル由来のケーススタディによる実践的な学び(知識実践)
  5. コンテンツ/尺度/パターンランゲージ制作などによる能動的な学び(知識生成)
  6. 次の世代に共有する教育的な学び(知識共有)

本読書会は、1-3に相当する内容になることを意図しています。詳しい活動方針はこちらよりご覧ください。

終わりに

G.A.D.H.A(Gathering Against Doing Harm Again:ガドハ)は、大切にしたいはずのパートナーや仲間を傷つけたり、苦しめたりしてしまう「悪意のない加害者」が、人との関わりを学習するためのコミュニティサービスです。

当事者コミュニティとイベントの運営加害者変容理論の発信トレーニングなどを行い、大切な人のために変わりたいと願う「悪意のない加害者」に変容のきっかけを提供し、ケアのある社会の実現を目的としています。

当事者コミュニティやトレーニングに関するお問い合わせ、イベント参加申し込みはこちらから。

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