主催者について

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基本情報

こんにちは、「悪意のない加害者」当事者のえいなか(@EiNaka_GADHA)です。

普段はコンサルティング会社を経営し、新規事業開発やコンセプトメイクをしています。ここ数年は現在も改良を重ねているコミュニケーション理論を元に、企業向けには組織開発と起業家支援、個人向けにはカウンセリングやトレーニングセッションも行っています。

G.A.D.H.A.は、構築してきた理論を広く一般に共有し「悪意のない加害者」が少しでも変容するきっかけを提供するために立ち上げました。G.A.D.H.A.の詳細はこちらから。

これは、僕が加害者であることを自覚したことに伴い、今後の人生において4つの責任を果たす必要があると考えているからです。

理解責任:明確な被害があり、その被害を生み出したのは自分であること。その被害が、その人の人生に長く影響し続けることを理解する責任を加害者は持っています。

修復責任:修復責任とは、被害者が持つニーズに応える責任です。あなたが持たせた、本来必要のなかった、苦痛を伴うニーズに応える責任です。それには「もう二度と関わらないでほしい」というニーズも含みます。

説明責任:自分の加害的な言動を認め、その背景にある加害的な考え方を明らかにし、それを自覚したことを明示する(ただし相手が望まない場合はその限りではない)責任です。

再発防止責任:加害的な考え方や言動を再発させない具体的・長期的な取り組みを述べ、実行する責任です。

この4つの責任を果たすために、G.A.D.H.A.の活動を行っていきます。

以下では、「悪意のない加害者の変容プロセス」すなわち1.加害の言動 2.関係の危機 3.問題の自覚 4.知識の獲得 5.実践と修正に従って自己紹介をしていきます。

1.加害の言動

このような取り組みを始めたのは、僕自身が「悪意のない加害者」当事者として、妻を知らない間に傷つけ、疲弊させ、離婚の危機に瀕した経験があるからです。現在も、その状況を改善し続けています。

あるとき、妻がブラック労働で倒れて休職していた時期がありました。僕は彼女を応援するために、複数のキャリア理論を示し、休職していることが理論の中のどのステップにいるのか、次はどのようなことをするべきなのかをアドバイスしました。

2.関係の危機

彼女は泣き出し、「もう話したくない」「あなたと話していると傷つく」と言いました。その後、離婚も視野に入るといった旨を伝えられました。

僕は混乱しました。彼女が元気になることや、キャリアを構築する手伝いがしたいと心から思っての言動だったからです。 

悪意のない加害者のみなさんは、上記を読んでも何が問題なのかわからないかもしれません。

ちゃんと問題と向き合って解決するべきだとか、話したくないならその理由を自分の言葉でちゃんと説明するべきだとか、考えるかもしれません。 

悪意のない加害者との関わりで傷ついてきた人たちは、上記のような場面が想像できるかもしれません。

どうせわかってもらえないという感覚、ピントのずれた優しさ、頼んでもいないのに上から目線で冷酷にアドバイス(?)してくる嫌な感じが思い出されるでしょうか。

3.問題の自覚

これまでも同じような状況は何度も起きていました。でもその度に「彼女は傷つきやすい人だ」「問題を定義し解決する能力が低いのではないか」と考え、自らの関わり方を批判的に捉えることはできませんでした。

しかし、いよいよ離婚という「関係の危機」に際して、考えを変えました。「自分は彼女をとても大切に思っているのに、結果として傷つけてしまっている。もしかして、自分の関わり方がよくないのではないか?」と。

4.知識の獲得

そこから「夫婦喧嘩 理由」「夫婦 カウンセリング」などの検索から始まり、ASDなどの発達障害、AC(アダルトチャイルド)、愛着障害、モラルハラスメント、カサンドラ症候群、パーソナリティ障害などさまざまなキーワードと出会いました(このような用語を安易に使うことへの批判があることも間違いありません。それについては別稿で僕の考えを述べています)。

実際に公認心理士の方のカウンセリングも1年ほど受けました(ASDとADHDの診断も受け、それが親から引き継いだものであることも知りました)。

同時に関連する書籍を、キーワードを拡げながら100冊以上読むことで、形式的な知識を獲得しました。僕が構築している理論は完全にオリジナルなものでは全くなく、これまでの多くの参考文献によって支えられています。

5.実践と修正

形式的な知識の獲得は、長い実践と修正のプロセスの始まりに過ぎませんでした。

それはまるで素振りで正しいフォームを教えてもらったようなものです。

いざ試合で使おうと思ってもフォームはめちゃくちゃで、しかもそれを側で教えて修正してくれる人もいない状況でした。

妻との関係がすぐによくなったわけではありませんでした。

しかし、実際に加害的な言動を行った時に反省し「いまのはどうしてこういう言い方になってしまったのか」「次からどのようにしたら2人が幸せにやっていけるか」考えることを繰り返しました。

ここでは徹底して「自分の言動の反省」のみを行いました。被害者が「加害されるに足る理由」などなく、改善の必要性はありません。加害者は、自分の加害の責任を取らなければなりません。

ここで辛抱強く関わりを持ってくれた妻には、本当に深く感謝しています。

彼女なしでは、自分はコミュニケーションを省みることができず、過去の自分と同様、これからも関わる家族、友人、職場の人たちを悪意なく傷つけ、深く安心できる関係を他者と持てなかったと思います。

結果として

いまでは「一緒にいることが昔よりずっと楽で、くつろげる時間になった」と言ってもらえるようになりました。

いまもつまずきはありますが、頻度は大きく減りました。上記のような変化を経て、少しずつ関係への信頼が積み上げられてきたと思います。

それは「この人は変わろうとしてくれている」という信頼です。 

関係の危機は「2人の関係のために、自分が変容することも、相手が変容することも、諦めたとき」に訪れると考えています。

人が完全に別の人間になることはきっとできないでしょう。できなかったことがすぐにできるようになるわけでもないでしょう。

でも、「2人の関係のために変わろうとしていること」は信じることができると思います。

終わりに

僕は「悪意のない加害者」当事者です。いまも、妻を傷つけてしまうことがあります。

でも、一緒に生きていきたい。

一緒にいる時間が一番落ち着いて、くつろげるような関係でありたい。

そう2人が思えていて、そのために必要な知識とスキルとトレーニングがあれば、きっと関係は改善できます。

「悪意のない加害者」当事者の方へ

あなたはいま、驚き混乱していると思います。自分には相手を傷つける意図がないのに、加害者とされ批判・非難されていることに強い葛藤や不安、怒りの感情が湧き上がっているかもしれません。

病名などを急に告げられて居心地の悪い思いをしているかもしれません。変われるわけがないと諦めているかもしれません。

具体的にどうしたら良いのかわからず途方に暮れているかもしれません。そんなあなたのためのサイトです。

ぜひ「加害者が最初に読むページ」を読んでみてください。

「悪意のない加害者」パートナーの方へ

「被害者の方向けのガイド」を準備しています。詳細はこちらをご覧ください。

つき、苦しんできたみなさんにとって、まずはご自身の心身が一番重要です。

当事者の変容を促すには時間がかかります。一人で取り組むには余りにも大変な課題ですし、それを行う義務も責任もパートナーの方は持っていません。

このサイトに辿り着くような方はすでに行っているかもしれませんが、自助グループなどとコンタクトを取って(カサンドラ 自助グループなどで検索してみてください)苦しみや悲しみをまずは誰かと分かち合うことから始めるという選択肢もあるかもしれません。

その上で心の準備ができたら、ぜひ当事者の方にこちらのサイトや、「加害者が最初に読むページ」をご紹介ください。

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終わりに

G.A.D.H.A(Gathering Against Doing Harm Again:ガドハ)は、大切にしたいはずのパートナーや仲間を傷つけたり、苦しめたりしてしまう「悪意のない加害者」が、人との関わりを学習するためのコミュニティサービスです。

当事者コミュニティとイベントの運営加害者変容理論の発信トレーニングなどを行い、大切な人のために変わりたいと願う「悪意のない加害者」に変容のきっかけを提供し、ケアのある社会の実現を目的としています。

当事者コミュニティやトレーニングに関するお問い合わせはこちらから。

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