相手にも性格的な問題があるように思えるのですが……。

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はじめに

本記事は、「変わりたい」と願う加害者の集まるGADHAのslackで交わされた3万通もののメッセージや、プログラム参加者によるGADHA理論への質問と回答をベースに作られた「よくある質問と回答」になります。

 

よくある質問

自分にモラハラ思考があることは納得でき、それを改善しようと試みています。その上で、相手にも性格的な問題があるように思え、お互いに歩み寄ることが必要だと思います。関係改善に向けて、自分だけが変わっていけば良いのでしょうか?

 

回答

大前提として、欠点のない人間はおらず、それぞれの特性を抱えながら社会で生きています。質問者さんが「相手にも問題があるから変わってほしい」と思うことは、「相手のありのままの姿を認め、自分の行動を変えることで共に生きていく」というケアの試みとは逆行しています。もしそのことに気付き、自分の行動にフォーカスできるのであれば、そうするのが実用的でしょう。

一方で、別れを選ぶことで、自分もパートナーもありのままの姿で過ごせるようになることもあります。もしそうであれば、関係性に固執するのではなく、次のステップへ踏み出すことに意味があるでしょう。別れを選ぶことに双方の合意は要らず、どちらかがそうしたいと思えば、無条件で選択することが可能です。ただ、もしあなたが別れたくないと感じるのであれば、パートナーから「受け取っているもの」があるはずです。まずはそれがどんなものなのかを考え、大切にできるようにしたいです。

次に、人が変わるのはどんな時でしょうか?それは「その考えをした時に、自分にとって嬉しいことが起こる時」や「その考えの結果、どんな言動になるのかを、良いロールモデルから学べた時」です。あなたが相手に問題を見つけた時、できることは「自分が相手をケアすることを始め、相手にケアをしてもらえた時に感謝し、ケアの循環を作ること」です。相手を変えようとするのではなく、自分の振る舞いを変えることで心地よい関係性を作っていきましょう。

 

おわりに

本記事は、あくまで「形式的な」知識です。実際に使ってみて、間違っていたら学び直すためには、GADHAのコミュニティ(無料)やイベント(無料)、プログラム(有料)に参加することを推奨します。ぜひこちらの「GADHAの活動」ページをご覧ください。「よくある質問と回答」コンテンツは一部の公開のみを行っていますが、マンスリーサポーター(MS)の方は全てにアクセスすることが可能です。また、MSの方が増えるほど、無償で公開する範囲を増やすことができます。コンテンツに関心のある方や、GADHAを応援してくださる方は、ぜひMS制度の詳細をご覧ください。

 

Key words: トランジション, お互い様と考えることの誤り, ケアの循環

 

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